目の前の土俵で勝負する
―何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く ―
1. 「いつやるの?今でしょ」「どこでやるの?ここでしょ」
「いつやるの?」「今でしょ」で話題になったのは東進ハイスクールの林先生ですが、「どこでやるの?」「ここでしょ」という言葉も加えて欲しいと思います。
苦労して入社した会社も1ヶ月ほどすると先輩方から「この会社って変わってるよね」とか、「給料は安くてボーナスも雀の涙だよ」とか、「やっぱり会社の体質がさあ」とか、「もっと他にいい会社があったのに」とか、本当に人はどうしてこうも不満を口にすることが好きなのかと思うほど、自分の所属する会社を悪く言います。
おそらく、ネガティブ発言の方が無難なのでしょう。気楽な軽口なのかもしれません。しかし恐ろしいことに、ネガティブ発言はどんどん心を浸食していくのです。口にする人は勿論のこと、聞いている人の心も浸食していきます。
そしていつの間にか、先輩方に聞かされていた新入社員が自ら「こんな会社」と自分の選んだ会社を呼ぶようになります。それだけではありません。「自分はこんな会社にいるべき人材ではない 」などといった妄想すら起きてしまいます。こうなると非常に危険です。人生に参加できなくなってしまうからです。
2. 何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ
人生は「いつか」でも「どこか」でもなく、「今」「ここで」しかないのです。「目の前にある土俵」でしか人は勝負できません。
ここで勝負しようと腹をくくった人間にしか成功という道はないのです。遠くのぼんやりするものをいくら目を凝らして見ようとしても、そこは何もないのです。
あなたが、今ここで勝負をしようと腹をくくり、一生懸命に今を生きることで、遠くのぼんやりするものは少しずつ形を見せながら近づいてくるのです。 それを未来と呼びます。
かの有名な指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンは下積み時代に腐ることなく、勤勉に音楽家としての腕を磨きました。あの当時の自分があるから今の自分があると述べています。カラヤンに限らず、一流となる人物はどこにいても、人生の傍観者になることはしないのです。
今、あなたの目の前の土俵で勝負することが未来へと繋がるのです。人生に無駄はありません。
何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ
やがて大きな花が咲く
会社の土俵に上っている社員が多ければ多いほど、会社はエネルギーを持ち、強い組織になります。一人でも多くの社員を土俵に上げてあげましょう。
Copyright © 2023 社員研修のグリーンサン企画株式会社 All Rights Reserved.