
自分の会社が好きですか【社員教育相談室】
1. 「愛社精神」「自分の会社が好き」
本当は「愛社精神」と書きたかったのですが、そう書くと「精神論」「古い」という言葉が聞こえてくるような気がしたので、「自分の会社が好き」としました。
最近は、言葉の持つイメージで「良い」「悪い」を判断する傾向が強くなっているように思えます。例えば、「精神論」という言葉には拒絶反応を示すが、「マインド」なら受け入れられるとか。「終身雇用」にはマイナスのイメージを持つけど、「安定した雇用」なら大いに納得できるとか。
言っていることは同じなのに、どうしてでしょう。メディアの影響かも知れませんね。
前置きはこれくらいにして、今回は「会社への愛着」「ロイヤルティ」「エンゲージメント」「愛社精神」「帰属意識」「自分の会社が好きという気持ち」についてお話ししたいと思います。
2. 職場で力を発揮するために最も大切な「感情」は
新入社員を採用する時に、「どのような人材」が入社したら良いか、理想の社員像を描きます。「積極性」「思考力」「プレゼンテーション能力」「協調性」「課題解決能力」などなど、さまざまな能力を求めます。しかし、最も大切なものは何でしょうか。
それは「会社を好きである」ということです。どんなに高い能力を持っていても、この大前提の「気持ち」がなければ、その社員は会社のために自分の力を使おうとはしないでしょう。
それどころか、能力が高ければ高いほど、「この会社は自分の居場所ではない」と判断して去っていくでしょう。
3. 感情を育てる
しかし、この「会社を好きになる」という感情は、採用面接の時にはわかりません。というより、持ち合わせていません。入社してから育てるしかないのです。
イーロンマスクは「一緒に働いている人を好きかどうかはとても大切だ。さもなければ、あなたの人生と仕事は、とても惨めなものになるだろう」と言いました。
至極当たり前のことです。そしてこれは「会社を好きになる」ことに繋がっていきます。「良い人間関係」を築くことができれば、その人は会社が好きになるでしょう。
挨拶をする職場であること。そして、上司や先輩の新入社員への対応が重要です。
4. 社員は会社が好きですか?
さらにもう一つあります。それは、社内の空気です。
ポジティブで、会社を肯定する空気が流れていることです。そういう会社に入社すると、やはり同じような価値観に染まるのです。
皆さんの会社はどうでしょうか。上司が会社の愚痴を言っているようでは、部下も「会社を好きになる」ことはないでしょう。
社員の考え方をポジティブにする方法として、「社員研修」は効果的です。また、人間関係の改善にもなります。
「社員の会社に対する愛着」は会社の健全性のバロメータにもなります。一度、「うちの社員は会社が好きだろうか」という視点で、会社を見直してみるのも良いかも知れません。
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