気配りが出来るようになるには
良い考えをすぐに行動にうつすことです

1. 気配り上手は仕事ができる
気配りとは、「相手のして欲しいと思うことを相手がする前に行動してあげること」です。気配りをするためには周囲や相手を見ていなければできません。また、心で思っているだけでは相手には通じません。
昔のことですが、ビジネスマナー講師としての特訓中に、ベテラン講師に厳しく注意されて涙を流した女性講師がいました。すると、スッとその女性講師にハンカチを渡してその場を離れた先輩講師がいました。その動作はとても見事で、その場に居合わせた新人講師たちは息をのみました。この時のハンカチは「優しさ」や「がんばれ」の気持ちがたくさん入っています。ハンカチをスッと差し出す。ただこれだけの動作が、一生心に刻まれる。そんな光景にも変わるのが気配りです。
例えば、
「食事中、少し遠くにある醤油を取りに行こうか、醤油の近くの席の人に声をかけようか悩んでいる人に、すっと醤油を取ってあげる」
「皆が暑そうにしている時に、エアコンのスイッチを入れる」
「その場を退出する時に皆の忘れものがないかどうか確認する」
「来客の帰路の配慮をする(確認の上、タクシーの手配など)」
「寒い日には暖かい飲み物、熱い日には冷たい飲み物を出す」
言葉にすると簡単なことですが、気配りができる人は多くはありません。自分に厳しく人に優しい人が気配り上手の傾向があるようです。
2. 気配りは行動力と積極性
気配りは行動力と積極性です。心の中を一瞬よぎる「こうするといいよ」という声、この声に忠実に従うことです。
「そんなこと私がしなくても」「大勢の前で今動いたら恥ずかしい」「私の考えが間違っていたらどうしよう」
といった行動をさえぎる第2の声によって、気配りチャンスを逃してしまっていはいませんか。
何事もやってみることです。気配りも経験を積むことによって上手になります。
3. できる気配りから始めよう
相手がして欲しいと思うこと、相手がされて嬉しいこと、それはたくさんあります。
・挨拶をする
・笑顔で対応する
・相手に聞き取りやすい声で話す
・電話を早く取る
・書類は両手で受け取る
・相手の方向に向けて書類を渡す
・納期を守る、より早く提出する
・報告をマメにする
ビジネスマナーそのものですね。ビジネスマナーは相手のことを考える気配りから生まれています。ビジネスマナーを大切にしていきましょう。
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