人間関係は挨拶で始まります
自分から先に「あいさつ」が基本です

1. 人間関係は「挨拶」から始まります
挨拶の語源は「一挨一拶(いちあいいちさつ)」、禅宗の問答に由来した言葉です。「挨」は心を開いて近づく、「拶」も同様に、迫る、近づくという意味があります。挨拶は「心を開いて相手に近づく」という意味です。
人間関係を大切にする茶道では「一挨一拶」は、精進の基本とされています。素直に挨拶ができることは、人間本来の姿であり、人間社会の秩序の基であるとの教えがあります。
社員間のトラブルが多く、頭を痛めていた社長が、挨拶練習を取り入れました。最初は「いまさら挨拶なんて」「挨拶まで強要されたくない」など社員の反発も大きく、すんなりとは進みませんでした。仕事をする上での挨拶の大切さ、人間関係の大切さについて、ミーティングを重ね、挨拶練習を重ねた半年後、お客様から「社内が明るくなりましたね」という言葉をいただいたそうです。気がつくと、朝の挨拶は勿論、外出時の挨拶、退社時の挨拶もきちんと出来るようになっていました。同時に社員間のトラブルも激減していました。コミュニケーションの不足からくるミスも少なくなっていました。そして何より社内が明るくなったのが嬉しいとおっしゃっていました。
ビジネスパーソンにとって「挨拶」は、良い人間関係を築く大切なものであると同時に、気持ちの良い挨拶をすることは仕事の一部であると認識した方が良いでしょう。
2. 挨拶は「自分から」が基本です
挨拶が人間関係を築く上で大切なものというのは頭ではわかっていても、なかなか実行できない人がいます。
理由は、「もし相手が挨拶を返してくれなかったらどうしよう」という気持ちです。挨拶を返してくれなかったら、ショックなのです。傷つくのがイヤなのです。自分だけ挨拶をするのは恥ずかしいのです。
中には「相手が挨拶をしたら挨拶をすればいい」と消極的な考えの人がいます。このような人が2人いたらどうでしょう。この2人の間には挨拶は存在しません。イコール、良い人間関係も生まれません。
ですから挨拶は「自分から」が基本です。「挨拶は自分から」という気持ちを持たなければ、挨拶がなくなってしまうのです。自分の弱い気持ちに負けずに、「挨拶は自分から」を強く、強く、意識しましょう。
3. 接客七大用語を覚えましょう
言葉遣いのページでも紹介していますが、接客七大用語は大変便利な挨拶言葉です。覚えて使えるようにしましょう。
1.いらっしゃいませ(おはようございます、こんにちは)
2.かしこまりました
3.恐れ入りますが
4.少しお待ちくださいませ
5.大変お待たせいたしました
6.申し訳ございません
7.ありがとうございました
4. 挨拶が変われば人生が変わります
挨拶は空気のように、特に意識せずに毎日している人が多いと思います。しかし、これからは大切な仕事という意識でやってみましょう。
笑顔で、相手の目を見て、明るく大きな声で「おはようございます」と挨拶すると、印象が変わります。明るい人に見られます。やる気のある人に見られます。印象が変わるとどうでしょうか、そうなんです。人生が変わります。
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