話し上手は聞き上手
聞き上手の周りには人が集まります

1. 聞く力
阿川佐和子さんの書いた「聞く力」は100万部を超えるベストセラーとなりました。コミュニケーション力の不足が懸念される今、人々は、改めて人と繋がる方法、人に受け入れてもらえる方法を学ぼうとしているようです。
人は誰でも「自分の話を聞いて欲しい」と思っています。ですから、人の話を上手に聞いてあげると、人間関係が深まります。聞き上手は人から必要とされます。一緒に居て心地いいからです。
2. ただ聞くだけでは話してもらえない
同じ話をしていても、会話のはずむ人と、会話の続かない人がいます。会話がはずむかどうかは聞く側にかかっています。人は、本来おしゃべりです。自分の話しを聞いて欲しい人はたくさんいます。しかし、留守番電話に向かって話したい人はいません。留守番電話からは何の反応もないからです。
しっかりと聞いて欲しいのです。受け止めて欲しいのです。共感して欲しいのです。無表情で、黙って、目をつぶり、寝ているのかどうかもわからない様子でしっかりと聞いている人が稀にいます。しかし、話している方は気が気ではありません。聞いているのかいないのかわからないのですから、不安になってしまいます。話しを聞くということは、聞くパフォーマンスが重要なのです。
3. 聞き上手になるための4つのポイント
1)うなずく
相手の目を見てうなずきます。会話の合間に首をたてにふるだけですが、「あなたの話を聞いています」というサインです。うなずくことによって、話し手は安心し、心を開くことができます。
2)あいづちを打つ
あいづちとは、「ハイ」「そうですか」「へえ~」「驚きましたね」「大変でしたね」「それからどうしたんですか」「そうですよね」と言った、話しの中で挟む合の手言葉です。
3)オーム返しをする
オーム返しとは、相手の言葉をそのまま返します。響きはあいづちに似ていますが、相手の言葉をそのまま返すことにより、共感しているという意思表示ができます。
「昨日飛び込み訪問したお客さんからさっき電話がかかってきて、申し込み書を送ってくれだって、すごく嬉しいわ!」
「嬉しいねえ」
4)相手の話しを要約する
話の最後に、相手の話しを要約して返してあげます。
「昨日飛び込み訪問したお客さんからさっき電話がかかってきて、申し込み書を送ってくれだって、すごく嬉しいわ!」
「飛び込み訪問のお客さんから申込の電話って、すごく嬉しいよね」
4. やってはいけない話しの聞き方
1)相手を見ない
2)話の途中で口を挟む
3)否定的な表現を多く使う
良好な人間関係は、相手を認めることから始まります。話を聞くという行為は、相手を認める表現力です。話の聞き方を少し意識するだけで人と人との距離がグンと近くなるのです。
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