社員研修のグリーンサン企画

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メールマガジン【ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」】

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(2005.7.27. 発行 )「鴨長明」

社員研修のグリーンサン企画 発行メールマガジン

       

ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」
~経営基盤は経営トップの声と社員の育成にある~
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  台風7号上陸!
さきほど外出先から戻ってきました。場所にも拠るのでしょうが「嵐の前の
静けさ」という感じでした。子供のころは台風が来るというとなんだかワク
ワクしていたものですが、近年の台風は被害が甚大になることが多く、とて
も楽しんでなんかいられませんね。
どうか無事に通り過ぎてくれますように・・・


先日のロンドンの地下鉄同時爆破テロ。サミットの厳戒態勢の中で起きてし
まった恐ろしい事件です。つい先日も爆発物の事件が報道されていましたが、
なんとも言えない悲しい出来事ですね。慙愧に耐えません。

最初の事件のニュース映像を見たのですが、さすがに当日は大変な騒ぎ、混
乱をきたしていました。それが翌日になると様子が一変します。
警備体制のせいもあるのでしょうが、現場近くはビジネス街にも関わらずシ
ーンとしており、その落ち着きさ加減に私は違和感を覚えました。

英国という土地はIRAとの紛争がずっと続いており、テロが頻発する状況
があるそうです。ニュースにもなります。ロンドンの人たちはIRAのテロ
の脅威に冷静に対処する術を身に着けたのだそうです。少なくともパニック
を起こさぬように。

良い意味でも悪い意味でも「習慣・慣れ」というのは凄いもんだと感じまし
た。日本であれば、東京であればどうだったでしょう。おそらく上へ下への
大騒ぎ(私はそれが普通かと思うのですが…)だったのではないでしょうか。

地下鉄サリン事件を経験しているから、日本・東京の地下鉄はテロには慣れ
ている、なんて云ってたキャスターもいたのですが、それは違うでしょうと
思いますよね。救助や救難の手際は迅速でなくてはならないでしょうが、大
事故や大事件に慣れてしまってはいけないのではないでしょうか。

ロンドンの人たちが良いとか悪いとかということでは決してありません。私
たちの身近な問題でも「いつの間にか慣れてしまっている」ということがあ
るはずです。本当は感謝に値するものなのにそこにあること、そこにいるこ
とが当たり前になってしまっている。
解決しなければいけない問題なのにその状況に慣れてしまって目を瞑っている。

よくぬるま湯に浸かるなどと表現されることがそれに当てはまるのかもしれ
ませんが、そのぬるま湯は気持ちがいいんですよね。身体を包むお湯を少し
でも動かすと丁度良い湯加減ではなくなって、冷たい部分が触れたり、熱い
部分が触れたりして不快に感じるなんてことがあります。

だから、動かない《行動しない》ことを選択するのでしょう。これが慣れる
ということの心理的なメカニズムなのではないでしょうか。動けば不快にな
ることをよ~く知ってますよね。でも、その不快感はほんの一時的なものの
はずなのですが。

今日は台風が来ていますが、梅雨が明けたので季節は本格的な夏モードです。
そろそろ仕事もひと段落着く方も多いのではないでしょうか。気分は開放的
になる季節ですが、ここらで私たちの身の回り(組織)を見直してみません
か。

組織は人の集合体です。つい当たり前に観てしまっていることに新しい発見
があるかもしれません。そしたらそのお湯、かき回してみましょう。初めは
不快感を伴うのでしょうが、またそれにも慣れます。そしてまた繰り返す。
なんだか方丈記の「ゆく川の流れは絶えずしてまたもとの水にあらず」みた
いです。

良いものは残しつつ、常に変化を求めていかないとぬるま湯に浸かるはめに
なるのでしょう… 思い切らないと(自戒)

ではまた。




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