社員研修のグリーンサン企画

社員研修、社員教育を熱く推進するグリーンサン企画株式会社

― 人材育成の悩みに心を傾ける社員研修のコンサルティングファーム ―

社員教育相談室

「ゆとり世代」の新人教育【社員教育相談室】

- 学校教育の違いは価値観の違い -

1. 「ゆとり世代」は競争嫌い

2008年以降の新入社員は「ゆとり世代」と呼ばれています。

来春、皆さんのところに入社してくる若者も「ゆとり世代」です。

人はそれぞれ生まれ育った環境も能力も異なり、「世代」という大雑把な単位だけで計れるものではありませんが、「世代」によって価値観が違うことも事実です。それは歴史であり、世の中の流れであり、向かうべき方向だからです。

 

「ゆとり世代」とそれまでの「詰め込み世代」では教育方針が異なります。「ゆとり教育」のデメリットとしては、学力の低下が挙げられていますが、企業における「ゆとり教育」のデメリットはズバリ、競争意識の低下です。

 

「落ちこぼれをなくそう」「個性を尊重しよう」のスローガンから始まった「ゆとり教育」は、競争や順位づけを極端に嫌いました。

 

通知表も相対評価から絶対評価に変わりました。通知表を見るだけでは、我が子の学力がどの程度なのか解らないと言われます。

「運動会はみんなで手をつないでゴール」という話もありました。

 

「ゆとり世代」と呼ばれる彼らは、日本中が「競争」や「順位」に対して過剰に拒絶反応を示した時代に育った若者たちなのです。

 

しかし、日本は資本主義国ですから、競争社会であり、企業は生き残りを賭けて前へ前へと進んでいかなければなりません。

 

競争という原理は人を動かす手法の中で効果を発揮してきました。営業所や営業マンに順位付けをして、競わせたり、オフィスに営業成績を貼りだしたり、それらはモチベーションを高める有効な手段でもありました。

 

ところが、「ゆとり世代」と呼ばれる彼らには「競争」「順位」という概念は少なく、むしろ嫌悪感を覚える傾向もあります。

 

では、彼らをモチベートするものは何か、「ゆとり世代」の傾向と共に考えていきましょう。

2. ゆとり世代の傾向と育成

ゆとり世代の特徴としては、前述の競争意識の低さ以外にも、「言われたことしかやらない」や「チャレンジが少ない」等、安全思考が強く、積極性に欠ける傾向が見られます。

しかし、自己の成長に対する意識は強く、組織というより、自分にとってどれだけのメリットがあるかが一つの尺度になるようです。

 

ゆとり世代の育成としては、入社時のビジネスマナーの徹底は勿論のこと、人生における仕事の位置づけを認識させること(キャリアアンカー研修)がより有効な育成方法となるようです。

 

ゆとり世代の傾向

 

 

ゆとり世代の傾向

 

叱られ慣れていない「ゆとり世代」に対して、管理職の方はどうかと言うと、「バブル入社組」。叱ることが出来ない管理職です。これは一過性のことではなく、今後の日本の企業の抱える問題となるでしょう。

 

世代間の価値観の違いは、組織のチームワークやコミュニケーションという点では超えるべき壁となりますが、

 

あらゆる世代が存在することで企業は健全な視野と感覚をキープすることができます。

 

「ゆとり世代」は大切な財産であり、今後少なくとも10年は「ゆとり世代」が続々と入社してくることを考えると、早い段階での「ゆとり世代」対策が必要となってくるでしょう。

 

資料請求、お問い合わせ

TEL 03-5308-5281