シニア社員の研修というと、ライフデザインやフィナンシャルプランを描く方も多いかと思います。確かにライフデザインやフィナンシャルプランはこれから迎える老後の生活にとって必要な知識ではありますが、シニア社員の力をひとつの戦力としようとしている企業にとっては、これだけでは不完全です。

また、今後、シニア社員の雇用がほぼ義務化されるであろう日本において、給与低下、役職喪失の状況にありながらも、モチベーションを高く持ち、会社に貢献してもらうためのノウハウが求められます。シニア社員の再戦力化です。

 

受講する側のシニア社員の立場としても、彼らが本当に欲しい情報は、ライフデザインやフィナンシャルではなく

 

 

役職定年・再雇用を迎えてからの「仕事をする意義」や「周囲との関わり」「会社の求める方向性」を知りたいのです。仕事に対する「ビジョン」を再構築する必要があるのです。

 

シニア社員モチベーションアップ研修は、シニア社員に対して会社の望む方向性を示し、周囲との関係性、そして仕事における「ビジョン」を再構築するお手伝いをする研修です。

 

ですから、急激な立場や環境の変化に戸惑うことなく、また、給料低下、役職剥奪の事実にモチベーションを下げることなく、新しいポジションで最後の年月を会社のために、自分自身のために、そして後継のために、費やすことができるのです。

 

シニア社員モチベーションアップ研修の大きな柱は４つです。

 

 

定年を数年後に控え、自分のしてきたことを振返ります。只、自分史を辿るのではなく、キャリアデザインのカウンセリングの手法に則って、仕事を始めた時に考えていた自分自身の姿と遠いのか近いのか、また満足しているのか満足とまでは言えないのかなど、ご自身と向き合っていただき、自分を深堀りすることで意識をつよめます。

ここでは変に強制感を持たないために、ポジティブな発想でイメージを描いていただきます。
イメージを描いていただいた後で、実際には、まだ数年あるわけですから、「その日」までに残しておきたいことや次世代、または会社に対する想いを明確にしていただきます。

そのためには、そもそも働くということは何のためなのかについて「キャリアアンカー」の考え方に沿って振返りのきっかけとして頂きます。そして、さらにホランドのタイプ別傾向に基づいて「自分への質問」を投げかけ、改めて自分の強み・弱みや傾向を含めた再発見をして頂きます。

その上で、「その日」までにやっておきたいことを再度明確にし、会社・組織・部門・後進との関係性を検証していただき、ゴール設定をします。ここは個人のワークショップとなります。

設定されたゴールに向け、どのようにして具体的にしていくのかを戦略マップに落とし込みアクションプラン化します。難しく考えるのではなく、あくまでも自分が「組織に対しどう働きかけるのか」について事柄や時間、対象の人などを具体的にデザインしていきます。

以上のようなプロセスで検討していくことで、定年のその日を向かえるまでに無為に過ごすことなく、またモチベーションを高く持つきっかけ作りとなります。

レクチャー（講義）ばかりに偏ることなく、個人のアクティビティやグループワークなどを取り入れながらの参加型のセミナーになります。

 

シニア社員の研修で難しいところは、講師です。

上記でご紹介した通り、シニア社員モチベーションアップ研修のプログラムは、心に大きく2歩も３歩も踏み込む内容となっております。

 

講師の技量が問われる研修内容です。

 

ベテランが良いか、若手が良いかという判断ではありません。

 

心を開ける講師かというところがポイントとなります。

 

弊社シニア社員研修の講師陣は、受講生の心を開き、研修を進めて行くことができるという点でも、高い評価をいただいております。