社員研修のグリーンサン企画

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メールマガジン【ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」】

メールマガジン【ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」】

 

 

(2004.9.18. 発行 )「スト突入」

社員研修のグリーンサン企画 発行メールマガジン

       

ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」
~経営基盤は経営トップの声と社員の育成にある~
https://www.greensun.jp

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   プロ野球の史上初のストライキが決行されることが決まりました。
なぜ、回避できなかったのか。諸説氾濫してますが…

昨日からの報道を見ていて、古田会長の苦渋に満ちた表情がとても印象に残っ
ています。ファンの応援メッセージに涙する姿は本当に苦しい決断だったんだ
ろうなと思いました。


いくつか考えさせられることがありました。

ビジネスマン研修のなかでも大きなテーマとして取り上げますが、
「顧客満足:CS」という点では、機構側も選手側も大きなミスをしてしまって
いますね。

なにがあってもお客様を第一優先に考えなければならないのはいまや常識のは
ず。

選手側の苦しみは2つあって、ひとつは野球選手として野球ができないこと、
もうひとつは試合観戦を楽しみにしているファンにプレーを観せられないこと。
古田の涙はそれを物語っています。

片や機構側(経営者側)はというと、判官びいきを差し引いてもほとんど感じ
られませんでした。声明文も拝見しました。言語では表現されていましたが、
その思いはまったく伝わってきませんでした。


顧客満足を追求するためにはその企業や組織の全員が顧客優先で意思統一され
ていることが第一条件です。

よくある現象ではありますが、お客様に直接触れる機会が多い、いわゆる現場
といわれる人たちのほうがお客様への意識が高く、現場から離れていくと顧客
意識が薄れていってしまい全体としての意思統一が図れない。

トップマネジメントをする人ほどその感覚が必要なのに!猛省すべきことです。
一度失った信用はすぐには取り戻せないのですから。


新規参入についての時期が問題とされたようです。
実際の参入の手続きなど具体的なことは分かりませんが、既存路線から転換を
図ろうとするとき、経営者は万全の準備を整えてから踏み出しますか?

オーナー企業をみれば、いずれも一流の経営者といわれる方たちばかりが集ま
っておられます。

メリット、デメリット、リスクの計算や見通しは必要でしょうが、大概の場合
見切り発車してませんか?物事に、特に経営に絶対成功が約束されていること
はありません。

おそらく、そんなことは百も承知で何かを孕んでいるとしか思えません。
野球という文化をトッププロが守って、良くしていこうと真剣に考え模索しよ
うとしている選手たちをあまりにもバカにしているのではないかと思いました。

本気で動けば時間なんてたくさんあるはず。
では、本気ではないということになります。
だったら、何で交渉してるのだろう?ということになりませんか。

オーナー会議での決定事項遵守が前提であれば無駄な交渉、現場をうまいこと
丸め込もうという旧時代的な卑劣な時間潰しといわざるをえません。
果たして、そんな経営者がいる企業に明るい未来なんてあるのだろうか…


今回のストは法的にどうかという問題は付き纏うでしょう。
しかし、法律や金銭で解決できるような問題ではないはずです。
一緒に仕事をしていく者達が自分たちの現状を少しでも良くしようとするので
あれば、やっぱりトコトン胸のうちを吐き出して本音で語り合わないといけな
いのでしょう。

その点では選手会の無念さがよくわかります。決定権のない代表者たちだとい
うのは良くわかりますが、それでも誠実に対応しなければこじれるばかり。

経営上の問題があるのであれば、それをガラス張りにして、腹に一物置かない
ことです。でなければ、お互いの協調はないはず。

トップの苦しみはトップしか分からないけれど、それを説明する機会があるの
ならきちんと分かってもらう努力をしなければ、これからの経営は立ち行きま
せん。政治だってそうでしょ。


ライブドア、楽天と参入表明をしている企業は歴史が若く、ITという新興勢力
です。が、国民的文化を維持向上させるという使命のために立ち上がった立派
な企業です。


私たちの世代が古くなりかけて凝り固まってしまいそうな旧時代の砦を攻略し
なければ何も変えられないのだと思います。

明治維新に奔走した坂本竜馬はじめ志士の多くは20~30代、今もしかしたら時
代は私たち世代の台頭を促しているのかもしれません。温故知新、古き良きも
のは継承し、新しき変化はスピーディーに。

私たちは私たちのできる分野で関わりを持ち続けていこうと思います。


あらいぐまには「またですかあ?」と言われましたが、こうして発信できるこ
とも幸せに感じながら、熱くなった初めてのストライキです。





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